啓助、決勝戦試合結果。

啓助の決勝戦は1ポイント差での負け。しかし、先生や本人の話しからも、ボクシング的にも勝負的にも、そして自分自身との戦いにも勝っていたようだ。
最後の最後に取られた減点がなければ啓助の勝ちだったと言う。
去年の全日本で勝っていた試合を1ポイント差で落とし、入賞を逃した直人が、懸命に努力し、今年は三位入賞を決めたが、準決勝でも1ポイント差で決勝進出を逃した。
                      「1ポイント」
これは神様が「もう少し頑張れ!あと一息やぞ!」ってサインを送っているようにも感じている。
自分に勝ち、先生を感動させるようないいボクシングをしながらも負けてしまった啓助が「もっと練習します!」と言う。
ちゃんと神様からのサインは届いているようだ。
一番手強いのは自分自身。その自分自身に九州大会の決勝で勝つ事ができた事が何より価値があったように思う。
啓助が、コンスタントにいつもの力を出せるようになれば、来年のインターハイ優勝の可能性だって出てくる。
試合前「試合に負けてもいい。自分のボクシングをしてこい!」とメールを打った。
この言葉のとおり、啓助は試合には負けたが次に繋がる「大切なモノ」を手に入れたのではないかと思う。
大切なのは目先の勝ちより、どれだけボクサーとして、人として高まる事ができるかだ。その先に本当の勝利や幸せが待っているのだと思う。       マサ