ノニト・ドネアVSモンティエル。

「高橋くんの教えるボクシングに似てるから絶対好きと思うよ。」と上田ドラゴンのお父さんがノニト・ドネアのDVDを持ってきてくれた。
たしかに僕のボクシングに似てはいるが、ハンパない身体能力に驚いた。
「フィリピーノ・フラッシュ」と形容されるように相手選手が反応できない速度でパンチなりカウンターが襲いかかる。
更に一撃でマットに沈める威力に驚く。
フィリピンの偉大な現チャンピオン「マニー・パッキャオ」に続くフィリピンのスーパースターが現れた。
先日、あの長谷川選手を破ったモンティエルとの対戦があった。たまらなく観たく、長崎のかみやんに言ってDVDを送ってもらった。

序盤、モンティエルが下がりながら後の先で得意の左フックカウンターを狙うものの、ドネアのスピードや強いプレスに付いていけていない。
2ラウンドに入り、「このままではジリ貧」とモンティエルがたまらず前に出るボクシングに切り変えたように感じた。
前に出ながらもカウンターを狙っていたであろうモンティエルの軽く出してしまった右ストレートに一閃!ドネア必殺の閃光(左フックカウンター)が走った。
強烈なダウンを奪い、メキシカンの意地で起き上がったモンティエルに最後のとどめを刺しにいったところでレフリーが試合を止めた。
1ラウンドはモンティエルが後の先狙いでドネアが攻める。2ラウンドはモンティエルが攻め、ドネアが後の先を取った。
同じ事をした上でのドネアのKO勝利だけに、力の差が明らかに出てしまった完勝と言うよりない。
なんちゅう選手が出てきたんだろう。
しかし、インタビューの中での話しぶりでは 「人として」 は偉大なチャンピオン、マニー・パッキャオにはまだ及んでないように感じた。
だけど、僕がずっと考えていた「高橋ボクシング」の向上に大きなヒントを得る事ができた。
ノニト・ドネア いろんな意味で今後の動向が気になる。       マサ