啓助、決勝戦。


朝11時の控え室。

エネルギー補充。

川谷さんの撮ってくれたビデオを観ながら、作戦の確認。

今日も万全な準備を心掛ける。

試合前、昨日惜しくも負けてしまったチームメイトと。この友情は今後もずっと続くんだろうと思う。




優勝して降りてきた啓助が皆からの祝福を受ける至福の瞬間。目からは涙がこぼれていた。泣ける程の勝利にこそ「人として」何かを乗り越えたという真の価値があるように思う。
高い身体能力と激しい勢いを持ち、1年生でも、二年生でも、決勝へと進むものの、決勝は強く力んで負けてしまうという事が続いた。
二年生での敗退からは一週間ほど立ち直れないという事もあったが、九州大会Bパートでは見事、復活の優勝を果たした。
新人戦では県優勝も果たし、九州大会も制していた啓助だが、今までの経緯からも、この6月のインターハイ予選である県大会決勝に懸ける思いは強かった。
身体的にかなりキツかったであろう部活後のジム練にも精力的に通った。日々の努力と人間的成長も並行して進んでいったように思う。
そんな積み重ねが、高校最後の県大会となる今大会には確実に表れていた。
まだまだ改善点はある。それらを克服し、今から始まる九州大会や初のインターハイでの優勝を目指して欲しい。そして、神様からのご褒美となるであろう「山口国体」にチーム門司フィットネスと共に出場し、最高の経験を味わって欲しいと思う。
この二年間、紆余曲折、様々な事があり、遂にここまで来た啓助。
「人として」導かれてる感の強い男、新井啓助の戦いは続く。優勝おめでとう!     会長