啓助、準々決勝試合内容。


いつものように気功を当てながら今日の課題を確認する。昨日の試合で表れた課題は「徹する」という事。
インターハイ後の様々な問題から練習がおろそかになり、減量も苦しく、不安要素がある事は否めない。
しかし、そんな状況の中でも「今できる事」に集中する事が大切。

しっかりと準備をし、気合いも入っている。

今日の相手はインターハイで啓助が僅差で破った相手を同じく昨日、僅差で破って勝ち上がってきた。
相手との力の差はない。今日は「自分自身との戦い」
第1ラウンド。得意のリードでリズムを取り、まずまずの立ち上がり。
第2ラウンド。左フックカウンターが何発か入り、ややリード。
第3ラウンド終盤、スタミナが切れ、相手選手に追い上げられながらも試合終了。
   「どうだ!?こい!」 と祈る。

しかし相手選手の手が上がる。

ジムで3年。高校ボクシング部との両方で2年半頑張ってきた啓助の高校ボクシングは終った。
高い運動能力と思いの強さを持ちながらも、喜びだけではなく、様々な失敗や苦しみも味わってきた啓助が学んだモノは多い。
インターハイと同じく国体でもベスト8。最後の試合は1ポイント差。
これから新しい道に進んでも、きっと残した課題は表れてくる事だろう。それでも、インターハイ、国体と共にベスト8はよく頑張った証。
啓助にはまだまだ伸びしろがある。ボクシングから学んだ事や「1ポイント」の意味をよく考え改善し、今後に役立てていく事は今までやってきたボクシングとまったく同じ事。
これからも啓助の人間的成長をずっと応援していくぞ。啓助、3年間お疲れ様。    会長