若、決勝戦試合内容。


昨日の快勝に続けて、今日も外側(相手や環境)に意識を向けず、内側(自分の課題)に意識を集中する事を話し、ウォーミングアップ。
昨日と同じくパンチや動きは切れていて強い緊張は感じられないものの、昨日と比べて多少、動きに堅さがあるのが気になる。
    気負わず柔軟に!
しかし、あとはやるだけ。勝敗に囚われず自分のベストを出してほしい。

全国大会、初の決勝のリング。観客席も満員状態。

若の応援団も前列に陣取り、試合開始を待つ。
こんな状況の中、いつもどおり、作戦どおりに戦う事が優勝する為の一番の鍵になるだろう。

第1ラウンド。自信を持って大きく構え、フェイントを織り交ぜながらリードを突く、その動きを相手選手が嫌がっている。 「いける!相手も決勝のリングに動じている!」
第2ラウンド。どういう心境の変化があったのか、のぞき見スタイルに変えて前に出る若。「そうじゃない!リード!リード!」と完全に枯れた声で必死に声を飛ばす。
第3ラウンドに入っても、その戦い方は変わらない。「リード!リード!」 周りも同じように声を飛ばしてくれるが、やはりリードが出ず、分の悪い打ち合いが続く。

自分の戦いに徹し切れなかった若の手は上がらない。

勝っても負けても泣く若。そんな強い感受性が若のボクシングの持ち味でもあり、課題でもある。
若も貴も、まだ高校一年生。まだまだこれから。本当に強い選手になるには、たくさんの経験や苦労、試練を味わいながら、人として成長していく事が必要。
全国大会の決勝戦という貴重な経験を積めた事に感謝し、次こそはと改善を続け、いつか自身の壁を乗り越えよう!
    大丈夫!諦めなければ、きっと大きな花は咲く。     会長