輝、決勝戦試合内容。


そして輝も決勝戦!昨日の緊張はない!相手は中学3年生で力的には格上の選手だが、「勝つんだ!」という思いでリングに向かう。

試合前の動向で、今日の調子はある程度分かる。やはり緊張はあまりないようだが、昨日と同じく椅子に座ったままの輝を呼んで手ミットで動かせる。やっぱここ課題やな~(^_^;)

1ラウンドが始まり、背丈や落ち着き感の違いが1年生と3年生の違いを物語っていた。しかし輝は負けじと距離を詰め、圧力を掛けていった。思った程の差はなく 「イケるぞ!」 そんな期待を皆が持った。

1ラウンドが終わり、インターバル中にもごっちゃん、西重さんが共に「イケる!負けてないよ!」と輝に声を掛けてくれた。
しかし、戦っている輝は力の差やパンチの威力を感じたようで、2ラウンドからは1ラウンドの勢いが無くなってしまった。

厳しい流れの中でガードの間に左ストレートを食らい、足元がふらついたところでカウントを入れられ、そのままRSC負けとなった。
試合前の動向などから、輝には「積極性」や「自主性」という部分が足りないという事を今大会を通じて強く感じていた。この「積極性」や「自主性」という部分がスロースターターという状態を生んでいるのだとも。
輝の負けは僕の負けでもある。以前に住直に「指導封印」をしたように輝にももっと「自主的」に動いていく事や「積極的」に物事に関わっていく事などを指導していこうと思い、試合が終わってから長い時間二人で話しをした。
だけど輝はまだ1年生。若貴も中1のときには負けている。今はまだ修行の時期ではあるが、来年、再来年、そして「人間的成長」を目指して、現れた課題に対して真摯に取り組んでいく事が大切。
輝は、体も強くタイミングもいい。スタミナもあるし練習に手を抜かない心の強さもある。あとは「自主性」と「積極性」。そして強い闘志(反骨心)!良いところは更に伸ばし、足りない部分を改善していく。
「自主性」と「積極性」を養う為にはボクシング以外の部分(私生活)からも指導者や親が過干渉する事を避け、自身で考えて行動を起こしていく事が必要だろう。
「教える指導」から「考えさせる指導」へ。僕にも新たなテーマが与えられた。
やはりボクシングをする事は人間的に成長する為の「手段」であって、ボクシングで勝つ事自体が「目的」ではないのだと思う。
輝の、剛史の、そして自分自身の人間的成長を目指してこれからもボクシング道を進む。  マサ
PS 今大会に仕事を休んで同行してくれた ごっちゃん。サブセコンドをしてくれたスタービーの西重さん。ありがとう!県連、大会運営の皆さん。応援してくれた保護者らの皆さん。そして戦ってくれた選手のみんな。         ありがとうございました。<(_ _)>