バーニング石井(関門JAPAN)VSコムペット・シットサイトーン(タイ)。


レフリーに試合上の諸注意を受けて手を合わせ、いよいよ試合が始まる。

運命のデビュー戦!固唾を飲んで見守る関門JAPAN応援団。

ムエタイ上がりっぽい構えのコムペット選手。不気味だがテンポは遅い。付け入る隙はあるが、今日の直人の動きが若干堅い・・汗

力強い右を振るってくるコムペット選手。

「どうだ?」と聞く。「大丈夫です。でも右が強いです」と直人。ボクシングでは負けていない。相手のリズムに合わせずにテンポを上げてのリズム勝ちを指示する。

ワンツー、左フック、ボディー、コンビネーションが次々に決まっていく。これも日々身に付けていった努力の産物。しかし、パンチの打ち初めに力み癖のある直人の顔面へのパンチでは倒す事ができない・・ 

3ラウンドが終わり、「右を痛めました」と言う直人に「我慢して打つか、ボディしかないな」と。

そしたら執拗にボディを打ち始めた直人。我慢はせんのかいっ!笑

たまらず崩れ落ちるように倒れる。

カウント8で立ち上がってくるコムペット選手。

その後も執拗にボディ攻撃を続ける直人。

最後は赤コーナーからタオルが投入され、TKO勝ち!!

素性の分からぬA級外国人ボクサーに不安が消えずナーバスになったと言う直人。しっかりしている直人だけど、まだ26歳。これから幾多の試練を乗り越え人としてボクサーとして、より強く、より優しく成長していく事だろう。

インタビューでは「こんな僕でもチャンピオンになれば、皆さんに勇気が与えられる」と話していたそうだ。関門JAPANのテーマは観る者に「勇気」」と「感動」を与える事。その為にも目標の日本チャンピオンへ!

直人のインタビューの途中で僕は退場し、次戦の住吉の元へ走る。

直人、至福の時を楽しむべし!インターバル中には練習してきた応援があり、ラウンド中にも自然に大声援が沸き起こっていた。バーニング石井、関門JAPAN、とても愛されており感謝。   
心的な課題、ボクシング的課題の両面がはっきりと見え、直人自身もプロボクシングにおいて自分に必要なモノに気づけたようだ。それは僕がいつも言っている事ではあるが、やはり身を持って学ぶ事が確かな成長に繋がるのだと思う。 次戦もバーニング石井の進化にご期待ください!   会長