成長。

住直プロデビュー戦、そして関門JAPAN初興行・・ここ数ヶ月、僕にも大きな変化、成長が求められる事柄が続いている。
今までは選手や会員を指導し、こだわり抜いてボクシングを追求し、選手や会員の為にという思いを持ってジム経営を頑張ればよかった。
それは言わば個人事業であり、職人的な仕事だったのだと思う。
初の自主興行に向け組織としての働きが必要となる「関門JAPANボクシングジム」会長として、今、僕に求められている課題は「認める」、「任せる」といった二点にあるのだと思っている。
デビュー戦後の慰労会でHが言ってくれた。 「もっと任せてくれれば俺たちも嬉しい」 と。
好意で手伝ってくれている彼らに、僕が求めるモノは大き過ぎたようだ。家庭も仕事もある中、手伝ってくれている彼らへの配慮も足りていなかった。
一人一人に謝罪し、自らを省みた。
子供の頃からボクシングを引退するまで自分本位に生きてきた報い(因果)は受けた。リング事故に遭い、九死に一生を得た日は奇しくも僕の誕生日6月6日。今考えれば僕の第二の人生はここから始まったように思う。
26歳でジムを開き、ジム経営、選手育成の中で気づいた 「人の為に」 「今できる事」 「自分次第」 という思い。
その思いが正しい事を教えるかのようにジムは、選手達は数々の成果をあげていった。
そして12年目に入った今、新たな人間的成長が僕に求められている。
それは職人気質(こだわり人間)の僕にとっては非常に気づきにくく、強い思い癖とも言える難しい課題だった・・    
                                      つづく