関ドラVOL.1 ジャンプ池尾(関門JAPAN)VS帆足隆輔(中内)


第二試合目のジャンプ池尾のプロデビュー戦が近づく関門JAPAN控え室。みんなにテーピング巻いて、アップさせて大忙し・・熊井くんサポート頼むぞ!

そして、いよいよデビューのリングへ。
 
プロテストのときと同じように今日も「足に力が入りません」と言う正樹。(^^;) まあ、この応援にこの会場、このリング。普通じゃないもんな~ でも自分が今までやってきた事を信じて、チームを信じてやるっきゃない!

まばゆいライトの中へ。

「赤コーナー 関門JAPAN所属~ ジャンプ池尾!!」 数回ジャンプを見せる正樹。笑 今日は自分の壁をジャンプして乗り越えて欲しい。

第1ラウンド。序盤からリードジャブ、ワンツー、アッパーと多くのパンチが決まる。が、手数が多過ぎる・・「正樹、リード!リード!打ち終わり!」と声を飛ばす。

が、正樹の攻撃の手は弛まない。深追いし過ぎた正樹のアゴに帆足選手会心の右が炸裂してダウンを奪われる。
幸い、ダメージはあまりなく、すぐに立ち直り、また多く手数を出して反撃した正樹。ダウンしてもすぐに回復できるのは走り込んでいた証。これまでやってきた練習と培った根性が全面的に表れていた。

しかし、デビュー戦の緊張とプレッシャーから冷静さを欠いている正樹に 「効いたか?」と聞く。 「大丈夫です」 と正樹。 「手数が多過ぎるぞ。三つまで。三つまででいい。リードジャブと打ち終わりな」と指示し、第2ラウンドへ。

2ラウンド。相変わらず積極的に攻めてしまう正樹。ボクシングでは勝っている。有効打の数も負けていない。打ち合うな!リードとカウンター狙いでいい!!
果敢に攻める正樹の空いた左アゴにまたも右が決まり、二度目のダウン。その後、もう一度ダウンを奪われTKO負けを喫した。

リング上でダメージを確認し、大丈夫という事で歩いて花道を戻る正樹に関門JAPAN応援団から多くの拍手が贈られた。
正樹の職場、整骨院の先生達が正樹に「こんなにボクシングが面白いとは思わなかった。感動した。また応援に来るぞ」と言ってくれたそうだ。
控え室で号泣する正樹。この三ヶ月間、泣けるだけの努力を積んできた。今日は負けてしまったけど、この試合に向けて正樹は大きく成長したと思う。課題の根性もついたし、人としての成長もきっとあったはずだ。
この努力と成長はまた次に必ず生きるし、仕事や人生にも必ず生きる。
興行の前から「勝ち負けは気にするな。でも、勝っても負けても観ている人に感動は与えんと関門JAPANの選手じゃないぞ。その為には日頃の練習で自分に負けない事が大切や」と言ってきた。
 「会長、俺、感動は与えましたよね」 と正樹。
 「与えた。ちゃんと関門JAPNANの仕事は果たしたぞ」 と答えた。
負けちゃったけど、四回戦のデビュー戦として新人らしく勢いがあって面白い、いい試合だった。
そして何度倒されても立ち上がって立ち向かっていく正樹の姿に「感動」は起きたのだと思う。正樹の闘いは黒星発進となったが、ここから正樹が負けを肥やしとし、諦めずに根性強く闘い続けていく姿が今後、観ている人に「勇気」を与える事になるだろう。     フィーバー真木デビュー戦へつづく