フィーバー真木(関門JAPAN)VS平井亮(広島拳闘会)。
関門ドラマティックファイトVOL.3 次鋒!フィーバー真木!入場!!
勢いよく走っていきやがるんで追いかける。笑
ジャンプと同じく、一声!雄叫びをあげて階段を駆け上がる!
関門JAPANコーナーにフィーバー真木応援団も陣取る。
リングイン!赤コーナー!関門JAPAN所属~フィーバー真木~!!
対戦相手である平井選手とグローブを合わせる。相手のデータがなかったが、結構身長があるな・・ 来年の新人王戦前に今日はどんな学びがあるか?
試合開始のゴングが鳴ると、勢いよく動き出すフィーバー真木。これが有亮の持ち味。今日も巻き起こすか?フィーバータイム!(^^)
過去三戦の中でも非常にいい立ち上がり。
ボクシングの完成度はまだまだ低いが、ハードな試合の数々、気迫の走り込み、地道な身体づくり、熱心な練習で四回戦レベルとしては十分な力を付けてきた。
インターバル。「いけるな?」「はい!」しかし、日頃から少し雑さのあるボクシングをするので、パンチ一発一発をきちんと切る事を指示する。
ジャブもいい。
ボクシングに柔軟性も生まれている。いつものように、このままフィーバータイムが巻き起こるかに思えた・・
が・・3ラウウンド・・
4ラウンドに入っても平井選手の手数が落ちない。一発一発を7割8割の力で打つからこその手数であり、練習の賜物であろう打たれ強さも兼ね備えている。
前半から飛ばしてきたフィーバー真木にも疲れの色が見える。最終ラウンドの最後の最後まで打ち合いは続き・・
試合終了のゴングが鳴る。疲れた~(^_^;)
38対37が一人。40対37が二人の3対0で、勝者!赤コーナー!フィーバー真木~!!
それでも今までで一番キツイ内容の勝利となった。
第三回興行に対し、どうしても勝たせなければいけないと思っていたのはメインのアクセルと、セミのバーニング、そしてまだ一度も勝利を味わえていないジャンプ。
僕にとって試練の興行準備のある中、5人の選手、そしてプロテストを受ける悠紀という6人を同じように指導はできない。
優先順位を決め、フィーバー真木とファイン新井、そして悠紀にはある課題を与え、自分自身で高めていくように伝えていた。
フィーバーに与えた課題は「クオリティ」だった。
これまでの闘いで非常に心が強くなり、安定感を増していた有亮。走り込みでも関門JAPAN1の身体の強さと根性を見せている。
そんな有亮に与えられた第4戦は詳しい相手のデータはなく、1勝1敗1分という戦績のみ。しかし強敵と闘ってきた有亮にこれまでのようなプレッシャーはない。ただ、油断は禁物。
走り込みでは今まで以上の距離を走りタイムも上げてきた。油断も過信もなかった。
しかし、身体操作やパンチのクオリティという部分に対し、常に注意を与えてきたが、やはりその部分に大きな成長は感じられなかった。
故にペースも握り、多くのパンチを入れるものの決め手が作れない状況となった。無駄な動きが多い為、疲れも出始め乱打戦に巻き込まれてしまうという結果も生んだ。
また、それを教えてくれる最適の対戦相手であったようにも思う。
この一戦から有亮もボクシングの「クオリティ」を上げる事の重要性に気づいたようだ。
今日の試合に毎回お決まりであった感動の涙はなかった。一戦一戦、自身の壁を超える事。成長する事。ボクシングを高める事。アマチュアボクシングなどで多くのキャリアを積めない叩き上げのプロボクサーにとってそれは非常に大切な事だ。
「クオリティ」とは僕的に言えば「飽くなき探究心」とも言える。
それでも、有亮の頑張りを示した試合に多くの拍手が送られた。確かな課題を見つけ、来年の新人王戦に弾みを付ける価値ある一戦となった。
フィーバー真木!ナイスファイト!獲るぞっ!新人王っ!
ファイン新井VSデット・シットサイトーン戦へつづく