バーニング石井(関門JAPAN)VSレオナルド・ドロニオ(フィリピン) 試合内容。
ファイン新井の試合が終わり、ハーフタイムショーとしてよさこいがおこなわれている。
いよいよWメインイベントの一つバーニング石井の闘いが始まる。
今回、直人のカットマンに入る白石は、保育の専門学校で直人と知り合い、「ボクシングするならうちに来た方がいい」と引っ張ってきた男。
アマチュア時代に何度かセコンドに付いた事もあるが、今回プロのセコンドは初。
懐かしのチームワークで初勝利なるか!?
会場にバーニングPVの流れる中・・
最後のアップを終え・・
バーニング応援団の前を通って・・
バーニング石井リングインっ!!
前戦の眼筋麻痺による引退の危機もあった中、それを克服してこのリングに戻ってきた!
OPBF10位レオナルド・ドロニオ選手入場。
激励の花束を貰い・・
赤コーナー!関門JAPAN所属~ バーニング石井~っ!!
大きな拍手が送られる。
レフリーの注意を聞き、グローブを合わせて・・
ゴングっ!!
序盤の滑り出しは悪くない。
しかし、ドロニオ選手は、まだ様子見の段階。
不気味な感じのある中、積極的に手を出し様子を伺う。
「どうだ?」
「まだ分かりません」
「今のラウンドは様子見やったやろうけ、次から来るぞ!気をつけろ!」
やはり、このラウンドから強いアタックを仕掛けてくるドロニオ選手。
ガードの上からでも吹き飛ばすパワフルなパンチで襲い掛かってくる。
ロープに詰められ・・
なんとかボディーワークでしのぎはするものの、バランスを崩してスリップダウン。
しかし、その前のパンチが少し効いていた事を僕は見逃さない。
もう余裕はない。
それでも果敢に手を出し、なんとか流れを変えようとするバーニング。
その中で、ずっと練習を繰り返してきたカウンターがドロニオ選手の左アッパーに対して反射的にヒット!!
これは効いたっ!!ガクンと腰が落ちるドロニオ選手。
しかし、その右手にしがみつきなんとかダウンを免れる。
最大のチャンスを作ったものの、足に力の入らないバーニングは追い打ちをする事ができなかった。
「完全に効かせたぞ!ここからが勝負や!!」
しかし、ドロニオ選手にもまだまだ引き出しがあり、ヒヤリとする瞬間が続く。
なんとか流れを変えたい中・・
ガードの上からパンチを押し込まれ、バランスを崩したバーニングがダウンを取られる。
当たっていないとアピールするが、すぐに気持ちを切り替えて再開!
「次のラウンド行ってもいいですか?」とバーニング。
ダウンも取られている。流れは良くない。パンチも少し効いている。このままではジリ貧だ。
作戦を実行する前に倒されてしまう危険もある。
ここは一か八か勝負してみるのもアリだろう。
逃げて負けるより、立ち向かっていく事を選択しているバーニングを止める事は出来なかった。
「よし!行けっ!勝負や!」
4ラウンドが始まり、これまでの劣勢を払拭するかのように果敢に攻め込むバーニング。
下がるドロニオ選手を執拗に深追いした刹那!
ドロニオ選手の左フックカウンターが決まり・・
痛烈なダウン!
なんとか立ち上がるものの、足下が定まらない状態を見て、すかさずタオルを投げ入れた。
勝ったドロニオ選手に、強敵に果敢に挑んだバーニング石井に、大きな拍手が送られた。
コーナーに戻って「しまったー!!」と悔しがるバーニング。
今回は前回の試合と違い、迷いのない状態で試合に挑めた事に確かな成長が見られた。
思い切り闘い、初のKO負けを喫し、「パンチの打ち方の根本的改善」 「徹底力」 「落ち着き」 「試合の組み立て方」 など、ドロニオ選手との闘いから得た事は大きい。
それはきっと今後の直人にとって必要な経験だったのだと思う。
約1年ほど勝ちから遠ざかっている直人。
そんな時期にこそ、人は鍛えられ、謙虚さを知り、強く逞しく優しくなれるのだと思う。
直人のお父さんが生後間もない直人を見て「お前は素直さがないから素直な子になるように」と名付けた「直人」。笑
きっとそんな課題も克服し、人として成長する事がボクシングをする本当の意味なのだと僕は思っている。
どんなときも、どんな問題や試練もすべては「自分次第」だという事を理解し、ベクトルを自分自身に向けているバーニング石井の今後にご期待ください。
バーニング石井も「勇気」と「感動」を伝えられる関門JAPANの看板選手の一人です。
相棒のアクセルにバトンを渡すバーニング。燃えろ!アクセル住吉っ!!
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