仕事とは。

「何の為に仕事をするの?」と思う若い子に言います。

ご飯を食べて、住んで、着て、勉強して、結婚して・・と生活していく為にはお金がいります。

そのお金を得る為に仕事をして働きます。すると通常では出会えない多くの人と出会う事ができます。そこでは必ず苦手な人や嫌な人とも出会います。

苦手な仕事や嫌な作業もあります。しかし生活する為にはそこから逃げる事ができません。次第に慣れたり、解決方法を探したりします。そこに成長があります。

僕は「人は成長する為に生まれてくる」のだと信じています。

だから仕事とは苦しいモノであり、大変なモノであり、成長させてくれる有り難いモノです。


とどのつまり仕事とは「人間関係」の修行であり、「我慢」や「忍耐」の修行でもあります。



仕事の中で嫌な事やキツい事はあって当たり前。それをどうポジティブに転換できるかによって幸福になれるかなれないか、成功するかしないかが決まるように思います。ボクシングも同じです。


今の若い子は条件のいい綺麗で格好のいい仕事を望む人が多いと聞きます。その気持ちは分かりますが、心が満たされ、やりがいのある「天職」で生計を立てられる人はほんの一握りです。


凄い才能や情熱を持った人が一流のプロスポーツ選手や芸能人や経営者になれます。しかし、当然そこには大きな苦難や試練があります。


人を羨ましいと思う気持ちがあるのなら、勇気を出して一歩を踏み出し、自分もその大きな苦難や試練に打ち克つしかありません。覚悟さえ決まればきっと誰にだって無限の可能性があるのだと思います。

                              勇気と感動の関門JAPANボクシングジム会長 高橋正行